MESSAGE FROM FACULTY ADVISOR 部長からのメッセージ

西南学院大学体育会硬式野球部の力 三つの「共」
部長 宮原 哲(外国語学部教授)

硬式野球部はこの約10年で大きく変化、成長し、皆さんに胸を張って 「野球部に入りませんか」と言えるようになりました。その陰には部員、スタッフが大切に育ててきた「共に」の気持ちと実践があります。
  • 共有

    コミュニケーション活動で目指すのは「共有」! 日本の8割の企業が「新入社員の採用で最も重要視する能力はコミュニケーション」と言い続けてきましたが、「コミュニケーション力」が何を指すのか明確ではありません。単にたくさん言葉を使って「ベラベラ」しゃべるのでもなく、試合や練習中大きな声で味方を応援するだけでは「コミュニケーションが上手」とは言えません。自分が考えていることを言葉・非言語で伝え相手と考えや意見を共有することが大切です。しかし、顔や姿、性格が異なる相手と考えを共有することは容易ではありません。そこで硬式野球部では部員同士、また監督やコーチとの綿密なミーティングを重ね、お互いの考えを共有する、分かり合うことに毎日多くの時間と工夫を使っています。

  • 共同

    部全体で一つの目的に向かって「共同」! 一人ではできないのが野球。でも、たくさんの人がいればできるかというとそうでもありません。一つの目標、目的、ゴールに向かって自分は何をすればいいのか、100人以上いる部員の中で自分の居場所、役割は何なのか、一人ひとりが考え、自分にしかできない努力、貢献をすることによって一つの、そして強い共同体ができるのです。主将を中心に各年のスローガンを作ります。

  • 共育

    大学生活と卒業後も大切にしたい「共育」! 硬式野球部はあくまでも大学の一部です。学生をそれぞれの専攻分野で高度な知識と経験を身につけて社会に貢献できる人材へと育てることが、大学の最も大切な目的です。そして野球も勉強や研究と並んで教育の一環だと硬式野球部では位置づけています。でも、「教えてやる・もらう」の関係を乗り越え、部長、監督、コーチ、トレーナー、マネージャー、そして選手が指導をしたり、されたりすることによって共に育つ関係が一番大切だと考えています。親や教師が子や生徒を育てることによってさらに豊かな人間へと成長するのと同じように、スタッフも大きく成長した学生を社会に送り出すことによって育つ、共育の関係を目指すことを心に刻んで毎日の活動を続けています。